あまり作りたくはありませんが、出来上がった印刷物に間違いが出てしまった場合、多くの場合は印刷物の「刷り直し」より訂正シールのほうが安いので、「シール対応」になると思います。

ピッタリ同じ大きさで訂正シールの印刷用データを作る方法をおおまかにご紹介します。

下版したデータを【印刷時の縮尺で】、イラストレータで開きます。「印刷時の縮尺で」というのは拡大印刷や縮小印刷している場合があるからです。

データ工程0

たとえば0.1を0.2に修正したいとします。

訂正シールを貼るのは人間なので、貼るのに無理がない大きさを設定して、一つ上のレイヤーにトンボを作って絵柄を切り出します。

データ工程1

訂正シール用のデータをつくるレイヤーに下の水色をコピーしてきています。

この修正シールのサイズはあまりにも小さいので、ダブルトンボをシングルに加工しました。(見えにくいので)

データ工程2

正しい文字を作るには、最初の印刷データを作ったPCの環境が必要です。

背景の色と、テキストは下のレイヤーからコピー済みなので

データ工程3

下のレイヤーを削除するだけです。

あとは、オトシを追加するだけです。

データ工程4

4色機やオンデマンド機で印刷する場合はこのままで大丈夫ですが
凸輪機の場合は背景の色を100%に変更して、特色の水色で刷ってもらう必要があります。

訂正シールに使う用紙はウラ面にグレーが敷いてあって、貼った時に下が透けないようになっています。
ところが時間が経つと、このグレーが紙の繊維に浸透してオモテ面に見えてきてしまう事があります。
できれば、訂正シールのお世話になりたくないですね。